セイワビル Re time Re smile Project の きっかけ.

セイワビル Re time Re smile Project
ー 時間の再生、笑顔の再生のための計画 ー


toppicture.jpg

10月の始めに、
昨年のデザイニング展からお世話になっている堤エステートの堤社長から、

ひとつのご依頼を頂きました。

堤エステートさんは、
主に競売のご物件を取り扱っていらっしゃる不動産屋さんで、

色んなご事情があり、ご物件を手放さなければいけなくなった方が
日々、堤社長の元へ訪れてます。

そして、ご自分が、どんな状況であれ、
いつも真摯に親身に、ご自分の知識と経験、ネットワークで、
その方にとって、出来るだけベストな状況へ変化出来る様、

心を尽くされる方が、堤エステートの堤社長という方。

セイワビルのオーナー様も、堤社長を訪ねて行かれたお一人で、

沢山の不条理な事に出逢われ、
『このビルを維持することは、もう難しい。』と

インターネットで、堤エステートさんに出逢われたとの事。

そして、セイワビルのオーナー様が出逢われた数々の不条理に心を痛められ、
そしてご夫妻の誠実さに心を打たれた堤社長は、

『なんとか、このビルを再建してあげたい。』と思われた。

しかし、今、オーナー様が全部の力を注いでも、
ご用意頂ける費用は、200万円。

鉄筋コンクリート5F建て 全戸25戸 現在、その半分が空室。
しかもその住空間すべて、老朽化が激しくて、
今のままでは、新しい入居は望めない。

こちらが、現況。

現況キッチン1.jpg

多分、堤社長は、私にご連絡下さる前に、
沢山のお知恵を絞られたことと思う。

今回の私へのお仕事のご依頼内容は、

『200万円のご予算ではリフォームは難しい。
 ミヤギさんの発想力と企画力で、ビルを再建して欲しい。
 そして、ご夫妻に笑顔と取り戻してあげて欲しい。』という事。

そして、このお話を頂き、
そのまま、セイワビルのオーナー様に逢いに行きました。
突然のアポイントだったため、ご主人様はご不在で、

多分、わたしの母と同じ歳であろう、
俯いた奥様が、わたしたちを迎えて下さった。

笑顔を失い、そして『建築士さんに何を言われるのだろう・・・。』と
不安な気持ちがいっぱいである事が、凄く伝わって来て、

まだ、何の方法も見つけていないのに、
気づいたら、『大丈夫です。任せて下さい!』と言い切ってた。

ビルの中を全て見せて頂き、
『すぐに動きます!』とお伝えし、堤社長とも別れ、


さて。

一番に頭に浮かんだ、昨春からオープンデスクに来て頂いてる、
九州産業大学4年生の、石倉ノリくんにお電話。

後で思うと、多分、とにかく、人手がいる、と思ったのだと思う。

運良く、ノリくんが学校に居てくれたので、すぐに構内へ。

そして、工学部前のベンチで、今日一日出逢った事をすべて話し、
手伝って欲しい、と、伝えました。

ノリくんの答えは、

『すっごくしたいけど、今、学校で動いているプロジェクトが沢山あり、
 卒論もあって、機敏に動けるか心配です。』

今回のプロジェクトは、今までのオープンデスクとは違い、
プロジェクトの一員として、動いて頂く事になる。

なので、ノリくんが悩むのも無理がない。

そう、彼は、いつも、わたしのお願いを、しっかり考えてくれて、
出来ると言ってくれた事は、180%やってくれる。

そして、『何か方法は・・・・。』と二人で言ってた時に、
ノリくんが閃いた!


『同じゼミで、リフォームの授業をする事を卒論にしてる奴がいます。
 なんか、実践を体験出来る現場を探してた様な・・・・。
彼なら手伝えるかもです。
 と言うか、すごい喜ぶかも!』


すぐに連絡を取ってもらって、
次の日、アップルストア上のスタバで待ち合わせ。

それが、今回のプロジェクトの一員である、九州産業大学4年 古川信一くん。



古川1.jpg

何故、リフォームの授業を卒論にしようと思ったか、
そしてその卒論を最後にどう発信して行きたいか、

古川くんの真っすぐな瞳で、一生懸命に話す様子を見て、

セイワビルのご夫妻、
そしてご夫妻を心配なさっていらっしゃる、まわりの方に、
新しい笑顔をお届けする事から始まった、このプロジェクトだったけど、

プラス、この子の夢も叶えてあげたい、と、思いました。

そして、来春、社会に出る古川くんを始め、
彼の卒論の生徒さんとなる、10人の建築学科1年生さんたち、

多分、古川くんを慕って、現場での色塗りを手伝いに来てくれるであろう、
2年生、3年生、同級生の彼等彼女に、

『建築やデザインは、俯いている誰かの心を晴れやかにする事が出来る。』
経験の場を届けたい。

社会人になった、ある日、
もしかしたら、『どうして建築を始めたのか、もう辞めてしまおうかな。』

そんな想いに出逢うかもしれない。

そんな時、『自分は、セイワビルさんに新しい笑顔を再生した一員だ。』

と、思い出して、もう一度、顔を上げて頂けたらな、と思います。


今回のプロジェクトは、主に次のメンバーさんで動きます。

企画・設計監理 / 宮城雅子建築設計事務所

施     工 / 株式会社 祥 現

不  動  産 / 堤エステート ・ 有限会社 est

W e b 制作 / 株式会社 コルネット 越智さおり

リフォーム授業・企画設計アシスタント / 九州産業大学4年 古川信一


プロジェクトの様子は、
ライヴでこちらの『お仕事のウラガワ日記』でお届け致します。

次回は、古川信一くんの授業内容や、
『今の想い』をお届け致します。

■ 今プロジェクトは、セイワビルオーナー様のご了承を 頂き、
 セイワビルさんのご事情、金額をオフィシャルにさせて頂いてます。

固定リンク | trackbacks(0) | この記事を編集する
<<Re time Re smile Project チームの一員、古川信一くんの想い. | お仕事のstartは、お食事から。 >>